YOHSEI = Life Awakening Arts


ようせいフォーラム2007 開催報告

「ようせいフォーラム2007」のご報告

大会実行委員長 谷 祝子(神戸女学院大学)
印刷して読まれる方はPDFをご利用ください。(114KB)

日本養生(ようせい)学会大会「ようせいフォーラム2007」は 2007310日(土)、11日(日)に神戸女学院大学に於いて開催いたしました。以下、簡単ですがご報告いたします。
 第一日目は夕刻より雨が降り始め、翌朝まで強風も続きましたが開始時刻にはお天気に恵まれ盛会のうちに無事終了いたしました。ご参加くださいました先生方、山の上のキャンパスにようこそお越しくださいました。辛苦了!!
 初めて東京を離れての開催で、関東に比べ会員数の少ない関西でということもあり心配でしたが常任理事会、理事会に11名ご参加いただき、各々旧新年度の活動報告、(案)、各事業報告、(案)、新役員等について報告と協議を経て、総会に諮り了承を得ました。
 研究発表の演題も6題と発表の幅広さとご発表に対して活発な質疑応答がなされました。第4セクションでは座長・発表者勢ぞろいで発表内容についての討議以外に、授業の評価方法等々についての話題に時間が足りないくらいに盛り上がりをみました。
 内容等についての詳細はニューズレター等で報告があります。
 研究発表の抄録は先生方にお許しを得て掲載しておきますのでご覧ください。
 第二日目の午前中はワークショップで劉莉氏が「知っているようで、知らない。やっているようでできていない。24式の動きから再考してみよう」をテーマに
 *梢起、中隋、根摧=動きは抹消から起こして、中関節は従っていって、根関節はエネルギーを送り続けることによって、けい(力)を通す。
 *体の使い方について:体で腕を引っ張る動きと、体で腕を送る動きの切り替えが適切であるかどうかは動きをスムーズに行うポイント。
 太極拳とは何? 最も基本的なこととは何? 最も忘れがちなこと、最も重要なものの感覚的な部分をワンポイントとして、《起勢から野馬分そうまで》《雲手から単鞭まで》を実践しながら、理解して体感することを実践しました。それぞれ参加者のレベルの違いはあっても終始和やかで楽しい時間でありました(約80名)
 午後は谷の司会で、開始にあたりシンポジュウムを担当する劉莉、宮本知次、谷祝子の紹介と、共催団体の方々へ本学会の理事長横沢喜久子氏よりご挨拶をいただき、シンポジュウムに移りました。
 シンポジュウムのテーマは《簡化24式太極拳制定50周年に太極拳のあり方を考える》としたなかで、《太極拳への再考》として、まず午前中のワークショップの関連で劉莉氏が映像にまとめたものを使いながら、1.太極拳の流れ、2.口伝から授業方式へ、3.普及と競技、4.スポーツ的身体運動と伝承的身体運動の違い、5.身体運動に起きる勘違い、6.より理解し、レベルアップするための見直し、について講演をしていただき、続けて、「写真から何かが見える」と題して、数枚の写真をみる。例えば、「自然な強調された動き」、「覇気に満ちた動き」他、また「しなやかな動き」として体の柔軟(柔靱)、隙のない綿密な動き等を写真で紹介がありました。
 最後に演武では、劉莉氏「楊式剣太極拳」「楊式太極拳」宮本知次氏「伝統呉式太極拳」最後に劉莉・谷祝子で「梅花扇」の対練を表演し、2日間の学会を閉じました。
 今、こうして報告をまとめながら改めて思うことは、学会をやって良かったということです。視野の広がりや出会い、人のつながりなど充実感とともに得るものがたくさんありました。開催の機会をいただいたことに感謝いたします。詳細はいずれ研究会誌等で原稿にいたしますのでお読みいただければ幸甚です。写真も合わせてご覧下さい。謝謝


開催日 2007年3月10日(土)〜3月11日(日)
主 催 日本養生学会
共 催 大阪体育学会身体運動文化研究領域
人体科学会関西ワーキンググループ
身体運動文化学会関西支部会
兵庫県武術太極拳連盟
場 所 神戸女学院大学

ようせいフォーラム2007プログラム

2007年3月10日(土)


常任理事会・理事会 10:30〜
JD館1階大会議室

研究発表 13:00〜16:30
JD館102教室

総会 16:30〜
JD館102教室

2007年3月11日(日)


ワークショップ 10:00〜12:00
〜みんなで太極拳の実践研究〜
劉 莉(知音太極拳研究会)
大学体育館


シンポジウム 13:30〜15:30

〜簡化24式太極拳制定50周年に太極拳のあり方を考える〜
劉 莉(知音太極拳研究会)
宮本知次(中央大学)
谷 祝子(神戸女学院大学)
講 堂


大会プログラム・抄録集
フルバージョン(ワークショップを除く) (562KB)
分割 表紙・裏表紙 (202KB)
目次 (105KB)
大会スケジュール (78.4KB)
シンポジウム
〜簡化24式太極拳制定50周年に太極拳のあり方を考える〜
劉 莉(知音太極拳研究会)
宮本知次(中央大学)
谷 祝子(神戸女学院大学)
(148KB)
ワークショップ
〜みんなで太極拳の実践研究〜
劉 莉(知音太極拳研究会)
No File
研究発表プログラム (120KB)
身体の受動様態と能動様態の問題について
― 西田幾多郎の「純粋経験」の立場を出発点として ―
○ 伴 義孝(関西大学 文学部 身体運動文化専修)
(138KB)
野口体操研究 その1
〜野口三千三の体操探求の足跡〜
○小林 桂(筑波大学大学院) 遠藤卓郎(筑波大学)
(121KB)
活殺術と気合術の身体運動理論と生体計測
○露木博正
(心体能力開発研究所・早稲田大学大学院情報生産システム研究科博士後期課程)
(114KB)
太極拳が健康に与える効果
−文献研究および重心動揺実験の結果から−
○天野勝弘(関東学園大学)、張勇(長野県立短期大学)、三浦孝仁(岡山大学)、
横沢喜久子(東京女子大学)、跡見順子(東京大学)、平工志穂(東京大学)、
藤永博(和歌山大学)
(148KB)
「還精補脳」を再考する
―道教の伝統養生技法に関する近年の解釈をめぐって―
平沢信康(鹿屋体育大学)
(150KB)
<ホームページ用>
性(心)命(形)双修の内丹の技法
○坂出祥伸(関西大学名誉教授)
(120KB)
大会写真集
会場風景 研究発表風景1 研究発表風景2 研究発表風景3
研究発表風景4 ワークショップ風景1 ワークショップ風景2 ワークショップ風景3
シンポジウム風景1 シンポジウム風景2 シンポジウム風景3 シンポジウム風景4


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